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ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインは絵文字の可能性を知っていた哲学者

   

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ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインは、20世紀で最も偉大な哲学者の1人と言われています。
コンピューターのコミュニケーションが生まれる以前から
顔文字の重要性について強調していました。

ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインは 人間は言語だけでは
コミュニケーションをとることができないと言語の限界をずっと主張してきて
1921年に32歳で「論理哲学論考(論考)」を発表しています。
彼の哲学はコンピューター科学や人工知能、認知科学などの分野にも影響を与えています。

シューベルトの作品を聞いた時の感情的体験などは、「憂うつな」という言葉を使うよりも、
人間の顔をスケッチした方が表現しやすいというのがウィトゲンシュタインの見解です。

50歳でケンブリッジ大学の哲学教授となったウィトゲンシュタインは講義のテキストに
「目を閉じて薄いほほ笑みを浮かべる顔」「片方の眉毛を上げた顔」
「目を開いた笑顔」といったシンプルな顔文字を記し、
その役割について「『気取り屋』や『威厳』といったことは顔によって表現でき、
顔を使うことで、形容詞を使うよりもより柔軟に、
さまざまなことを描写することが可能」と説明しています。

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ウィトゲンシュタインは特に初期の研究において、
言語的コミュニケーションよりも絵によるコミュニケーションの影響を強調していました。

私たち人間は、言葉を使って自分自身に対して現実を説明しているため、
私たちの現実感は言葉を通じて作り出されるとウィトゲンシュタインは信じていました。

これはつまり、絵的な手法を使ったコミュニケーションが取られれば、
私たちは現実を言葉だけでなく絵的に表現できることになります。
顔を描くことは、言語的ではないコミュニケーションとして認識されたわけです。

一方で、近年のスマートフォンで用いられる絵文字と
ウィトゲンシュタインの絵文字の大きな違いとして、
「標準化された顔文字」が用いられるか否かという点を挙げています。
ウィトゲンシュタインが想定していたのは、
意味を伝えるために各人が絵を描くという方法でのコミュニケーションでした。

今日の絵文字はウィトゲンシュタインが思い描いたものとニュアンスが異なりますが、
今日の絵文字の広がりようを見れば、
絵的なコミュニケーションを強調したウィトゲンシュタインの主張に
間違いはなかったといえそうです。

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